ライトハウス(吹替版)

FEEL

2019/アメリカ合衆国/110分/監督:ロバート・エガース/主演:ロバート・パティンソン ウィレム・デフォー

久しぶりに映画鑑賞。
吹替だと山路さんと櫻井さんの二人芝居になるということで、公開当時気になっていた作品です。
アマプラにあったので観てみました。

が。

なーんもわからん。

という謎丸のゴッフ新所長みたいな感想しか残らなかった。

最後、カモメに肉体を食べられていたのは本当のこととして……

閉鎖された環境で狂っていく人間の姿を描いているってことでよいのでしょうか。
新人灯台守は現実と幻の境界がわからなくなっていった感じですか?
もともと精神になんらかの支障があった?
彼の視点で映像が作られているから、観ている私もその境界がわからなくて「なーんもわからん」になったってこと?
そんな状態で灯台の強烈な光を見て、妄想が爆発しちゃって死に至った?

そう、なんもわからんというより、すべてが推測になっちゃうんだよね。
精神が侵されている人はこれくらいわけわからん世界を見ているんだよってことなのかな。この中で生きていたら、そらマジョリティが作ったルール守って規律正しくいるのは難しいですね。
そういう人たちがつながりを絶たれずに生きていくにはどうしたらいいんだろうか。と、趣旨とはたぶん違う方向に考えが及びます。

ベテランの灯台守のほうは、新人の挙動をめっちゃ詳細に日誌に書いてて笑いました。
私、あの日誌、何かヤバいこと(殺人の記録とか、よからぬ、あるいは人智を超えた正体とか)が書かれているんじゃないかと思ってたんだけど、普通に新人記録だった。すげぇ監視してんじゃん。
ベテランのほうも新人に監視されてて、でもお互いに気づいてなくて、注意力ガバガバかって思ったんだけど……二人とも気が狂ってたとしたら周りになんてかまってられんよな。

二人がいがみ合っては異様に仲がよくなったりするのも怖かったです。変わり身が常軌を逸している。
まとも(という言葉が適切かどうかは置いておくとして)でなかったんだという前提に立てば、もう少し違った見方ができるのかもしれない。
観始めた頃は、正常な精神の人たちというバイアスがかかっていたので、ただただ不気味だったんですよね。

最後の灯台の強烈な光の威力はすごかったです。
モノクロだからこそ光が際立つ。異質なもの、神々しいものとしての存在感がすごかった。
カラーだと、光に関しては太陽に敵うものはないからな。
ラストまで徹底的に闇を描いてきたからこそ、灯台の光があそこまで鮮烈に見えたんだと思います。

山路さんと櫻井さんの演技がどうだったかというと……「映像になじんでいた」というのが一番自分の感覚に近い感想かもしれません。
いやもうどっちのキャラも好きになれるような、心を動かしてくるような人物像じゃないし、「演技すごい」みたいに演技に注目しながらは観られなかった。
映像の迫力との齟齬はなかったので、それは二人がうまいってことなんだと思います。

総評としていつものカテゴリ分けをすると、面白くもなかったし好きでもないという枠に入るという……
ただ、こういう映画を観るのもまたいい刺激になるから無駄ではなかった。好きな声優さんたちを使うだけで物語を面白くするのは不可能ってことも再確認できた。

カンヌでめっちゃ評価されたらしいんだけど、何が批評家の琴線に触れたんだろう。
このわけわからんところを好きな人が多いのかな。わけわからんと考察しがいがあるもんね。
私は物語性の高いものが好きなので(ある程度わかりやすいほうがいい)、こういうのは合わないんだなー。

というわけで、一応の鑑賞記録。なんもわからなくてもけっこう書けるもんだ。

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