リズと青い鳥

FEEL

2018年/日本/90分/監督:山田尚子/脚本:吉田玲子/原作:武田綾乃/制作:京都アニメーション/出演:種﨑敦美 東山奈央

『響け!ユーフォニアム』のスピンオフだってことを一切知らずに観たので、途中(TVアニメのメインの子たちが出てくるところらへんで)「ん? これは……」と戸惑うはめになりました。
TVアニメのほうもいつか観るリストに入れてあるのでそのうち視聴すると思いますが、現段階では触れていません。

京アニのね、作品を観たくなったのです。美しい作品でした。

もうけたなと思ったのは、櫻井さんが先生役で出ていたこと! そうだったの~!? ああいうのもいいなあ。
そして、残念だったのは、童話のほうのお話の登場人物のCVが、声優さんじゃなかったこと。素朴さを出す意図だったのかな。成功しているような、していないような。プロ声優に素朴さを出してもらえばよかったんじゃないかな、と個人的には思います。

お話は、思春期の女の子同士の友情(愛情?)のドロッとしたところを描いたもの。でもとても爽やかな描かれ方だったという印象です。
憧れて、独り占めしたくて、嫉妬して。唐突に手放したくなったり、去られてしまうのが寂しかったり。そういう感情って、程度の差こそあれ、人間として生きていれば誰もがもつものなんじゃないだろうか。
この子たちも、自分の本心がわからなくて、さまよっていた気がします。

最後の演奏が美しかったのは、演出のおかげなんだろうなって思うと、アニメーションの力の強さに感服しちゃいますね。

人を好きになるのは素敵なこと。ちょっとくらい誰かのために生きても別にいい。
でも、やっぱり自分は自分で生きていくしかないし、本当の意味での自分の望みに焦点を当てないと、幸せな世界で生きることはおそらくできない。
誰かの価値観に、みずからの価値をゆだねて生きることは、その人の幸せではないのです。

この瑞々しい子どもたちが、それぞれの幸せにたどり着くことを心から祈ります。

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