「劇場版ペルソナ3」影時間一挙上映&スペシャルトークイベント

FEEL

チケット取れたので行ってきました! at 新宿バルト9
久しぶりの生石田さん~~~!!! それこそP3M全編公開後の卒業式イベント以来かもしれない。

P3Mの4章が公開してからもう7年経っているそうです。1章からは10年だとか。
P3Mの1章からペルソナにドはまりしたので、私のペルソナ歴も10年ということになります。

影時間(0時)突入と同時に上映が始まるオールナイトイベントなので、ゲストのトークは上映前の30分間。
トークイベントと、改めて本編の感想とを書いていこうと思います。

上映前の周りの男子たち

のっけからなに!? って感じなんですけど、個人的には一番ツボだった、イベントとは無関係の話。

全体的に男女比は半々くらいな印象でした。女子けっこういるな!? というイメージ。
私の席の周りは、前に男子2名、右隣に男子2名、左隣にカップル1組でした。

開始直前、席に座って一息ついていると、前の席の男子が
「あと5分で俺たちの石田彰に会えるぜ!」
と、嬉しそうに言い放ちます。

そのセリフから1分後くらい、右隣の男の子たちがやってきて、しばらくしたら一人がこう言いました。
「俺が初めて石田様と会ったのは(P3M)2章の舞台挨拶で~」

「様づけ……だと!?」と混乱し、一人で抱えきれず友達に報告してしまったよ。
石田さんの男子人気の高さに驚きです。さすがだぜ世界のアキラ。

トークイベント

登壇者

司会はアニプレックスの方(お名前忘れてしまった)。
ゲストが石田さん、豊口さん、田口監督(2章と3章)、アニプレックスの足立さんでした。

遠目だったので間違っているかもですが、石田さんは光沢のある濃いグレーのスーツ姿。豊口さんはピンクのワンピースに白いロングジレでした。

結城理について

まず石田さんに、「改めて結城理というキャラクターを振り返ってみてどんなことを思いますか」みたいなちょうざっくりとした質問が行きました。

ゲームのあともドラマCDなどいろいろな収録があったので、打ち解けたあとに1章の「どうでもいい」に戻されたのはけっこう大変だったとのこと。
でも、最初はゲームでペルソナの名前くらいしか言わなかったところから、映画の主人公という立場になれて(理は)幸せ者だと思うというようなことをおっしゃっていました(たぶん)。

アフレコ中に苦労したこと

↑でリセットするのが大変だったとおっしゃってたのを受けて、苦労したことは? と重ねて質問されます。

石田さんは「兼ね役がたくさんあって……」とのこと。だよね!
演じ分けができているのか、みたいなのを石田さん自身が気にされていました。
本編の感想でも言うかもですが、理さんと綾時くんはトーンがほぼ一緒のときがあります。でもね、違う人なんですよ。会話しているときに「今どっちがしゃべってるの?」なんて微塵も思わないので本当にすごい。

田口監督が「兼ね役を先に録り、最後に理を録って調整されていたイメージ」とおっしゃってたけど、石田さんは「兼ね役は別ラインで録ったけど、自分がやりやすい方法を提示したわけではなく、進行しやすいようにしてくださいってお任せしたらそういう順番になった」のように説明されていました。適応型。

ちなみに、豊口さんにも同じ質問(ゆかりについてと苦労したこと)が投げられていました。
豊口さんは、ゆかりと自分が似ている(ハッキリものを言ったりするところとか)ので役作りで苦労したことはなく、大変だったのは石田さん同様リセットすることくらいだったとおっしゃっていました。

キャラクターと似ているところ

豊口さんが「自分の中のゆかりを出して演じる」という話をしていたため、石田さんにも「理と似ているところはあるか?」という質問が行きます。

石田さんは「全部が一緒ってことはない」「部分的に、『人となじめなそうなところ』とかは似ているかも」と話して会場を笑わせていましたね。
あと「綾時に関しては似ているところは一切ない」と断言してもいました。そうなんだろうか。人を楽しませようとするところとか、石田さんにもあると思うけどな。

作品の見どころ

石田さんは、「それぞれの章で登場するキャラクターがその章の物語を動かしていくところ」「1章ずつで完成された作品になっているけれど、4つまとまることによって見えてくるもの」「結城理の成長」という部分を挙げていました。
最後の挨拶のときに思い出したのか、「1章でタイトルロゴが出るとき、映画館の大スクリーンがP3色一色で染まるのも映画館ならではの体験」と追加されていました。

豊口さんは、一つ目なんて言ってたか忘れたのだけど、二つ目に「川村ゆみさんの楽曲で始まり終わるところ。ゲームで流れる音楽も楽しめるところ」とおっしゃってましたね。

足立さんは「今回の上映はブルーレイなどには収録されていないもの。公開当時のレアものをそのまま流すので、製品版と比べてもらえれば」とのこと。

田口監督は「それぞれの章のスタッフの違いによる魅せ方の違いに注目してほしい」っておっしゃってました。
これすごく注目したかったんだけど、素人目にはどこなのかがいまいちわからなかった。ペルソナの描き方とか?? どういう視点で田口監督が観ているのか知りたいなぁ。

その他

途中で、「まだP3を知らないという方」という質問を会場にしていて、ちらほら手が上がりました。オールナイト上映で!!! 初めて触れるとか!!! 一気見できるとか!!! 幸せだなぁ。
石田さんが「ようこそP3の世界へ」ってすごく嬉しそうにおっしゃってて、私もほっこりしちゃった。ああそうだよね、新規が増えるって素敵なことだよね。古参も新規も仲良くしたいよね。

P3Mは10年の歴史ですが、P3にはもっと長い歴史があります。
こんなに長く愛されるのには当然理由がある。
本編を観返して、私なりの理由も見つかりました。

トークイベントは、最後に皆さんから挨拶をいただき、登壇者の写真撮影をして終了です。
短い時間でしたが、石田さんに会えて幸せでした~! 遅い時間に来てくださってありがとうございました!

本編

4章通すと6時間超え。
上映中、カフェイン入りのコーヒーを飲んでいたのでその影響もあると思いますが、とにかくまったく眠くならなかった。
特に2章ラストからの3章4章は怒涛。今観てもすごく面白かったです。

今回感じたことを以下で少しまとめますね。

結城理の主人公力

通して観て最も感じたのはこれ。理さんの主人公力。

まず作画が美しい。きれいな顔面、あらためてありがとうございます。
田口監督が「制作期間が十分にある作品ではなかった」とぶっちゃけてたので、それでこれかぁぁぁ!!! とクオリティの高さに改めて驚きました。
ちなみに田口監督は「観返したら10年前に作ったとは思えないほど頑張って作っていた」と自画自賛していました。私こういうこと言える人大好き。やっぱり自分がやったことは全肯定してほしい!(実際に素晴らしい作品でもある)

そしてなにより石田さんの力ですわ……

ゲームよりセリフが増えたとはいえ、理さんはよくしゃべるほうじゃないし、とうとうと理想を語ったりする人でもないです。
4章でこそ悟りを開き“命の答え”にたどり着きますが、そこまでは「どうでもいい」→「戦いが終わったらやだな」→「どうせ縁が切れるなら最初からつながらないほうがいい」などと、悩み揺れるタイプの主人公として描かれています。スーパーマンじゃない。ゲームやってたときは、私はパーフェクト主人公として認識していたので、ここは映画ならではの描き方。

それなのに、各章で見せ場がある。顔だけじゃなくて、演技の見せ場です。
それがね「ペルソナ!」という叫びだけだったりするんですよ。でもしっかり決め台詞になっている。カッコいいと思わせる。
ここにしびれました。こんなん石田さんじゃなきゃできない。
たとえばすべてのメンバーから一人ずつ願いを込めた言葉をもらったうえでのペルソナ召喚。「来るぞ来るぞ」という期待が視聴者にもある。大きなプレッシャーをかけられた中での「ペルソナ!」で「キターーーーーー!!!!!」と思わせられるのは本当にすごい。感激しました。

石田さんはすごい

↑に加え、トークイベントの感想内で言ったことと重複しますけどね、演じ分けが見事でした。

特に理さんと綾時くんとは、性質がふわっと重なるときがあるんですよ。
理さんが明るく柔らかくなるとき。
その場合、二人の声のトーンがほぼ一緒になったりする。綾時くんは理さんの中にいた人なので、理さんから“人間”を学んでいるからか、似ている部分もある。

だけど別人だってことが感覚的にわかる。
さすがに声だけのときには一瞬「どっち?」って思ったときあったけど(戦いが終わったあとの天からの綾時くんというかデスの声)、たとえ後ろ姿しか映ってなかろうと、会話中には迷う隙も無かったです。

沢城さんもすごい

チドリとエリザベス、素晴らしかったなぁという感想。

沢城さんの演技には背景があると私は思う。
チドリにはチドリの、エリザベスにはエリザベスのバックボーンがあって、それが演技の根底にある。
キャラクターの生を生きている。
だから兼ね役だって知らなければ別の声優さんだと思うのでは? ってくらい違うんだよなぁ。

二人ともすごく難しい役だと思うんです。
チドリは純粋だけど硬質っていうか、無機質感と素直さが同居しているキャラで、沢城さんじゃなかったら途中の変化に違和感出るんじゃないかって気がしている。でも、沢城さんが演じると自然なんですよ。よくわかるの、心の動きとか、そういうの。今何を考えているのかとか、言葉以外の感情が伝わる。
エリザベスはそれこそ何を考えているのかわからない。でも、彼女なりの喜びや信念がやっぱり演技を通して透けて見えてくる。それは沢城さんの解釈なのかもしれないんだけど、キャラクターに血が通うんだよね。ほんとすごいなぁ。

命の答え

本編で泣きそうになったのは、チドリの順平への想いが伝わるところ(これも沢城さんの力なんだよなぁ)、4章で『僕の証』が流れるシーンです。

4章のこのシーンは、まさにクライマックスと言っていい場所。私にとってのピークは戦闘じゃないんですよね、彼らが彼ら自身で「抗う」という結論にたどり着くところが、本当に好き。

理さんがエリザベスとのデートを通して「10年前からの俺は本当の意味で生きていなかった。でも1年前からやっと生き始めることができた」と気づき、「忘れて楽になることは幸せではない」と綾時くんを殺さないと決めます。

ここで出す理さんの“命の答え”には、賛同できない部分もあります。

彼は確かに、ダイ大で言うところの「閃光のように」生きることを決めていて、そこは本当に私の心に響く。「すべての記憶と過去に意味があり、すべては今と未来につながっている」という観点は私と一致する。たとえ痛みがあっても、傷ついても、それすらも命の喜びとして享受し、気づきと糧に変えていく。そういう生き方を今はしているので、賛同できます。

でも、理さんは完全に自己犠牲の呪いにかかっているんですよ。

今回観返して、お母さんから引き継いじゃっているんだって気づいた。
死に際のお母さんに「生きなさい」って言われたから、理さんは「生きろ」ってアイギスたちに言ってみずからの死を選ぶんです。
ダイ大の話ばっかりして恐縮だけど、ポップにかけられた自己犠牲という正義の呪いが、アバン先生が不自然であっても生き返ってきて解かれたことと比較すると、すごくよくわかります。ダイ大では自己犠牲を最終的に否定したけど、P3では肯定しているんだよね。ここが、私にとっては賛同しかねるところ。これを“命の答え”と呼びたくない。

ただ、言わんとしているのは、たとえ死ぬとしたってみずからの生を貫くことの美しさなんですよね。
P3で死んでいった人たちもみんな、生き切ってはいたなって感じるんです。人は生き切らないと死なないと私は思っていて(あまりにもみずからの生が望むこととかけ離れたことをしているとそのまま死ぬと思いますが)、そういう意味で、P3の死には納得している。結城くんの死にも、納得しています。ゲームやってたときは、すがすがしさすら感じていたしな。

理さん以外のメンバーも“命の答え”にまではたどり着かずとも、「痛みを避けること、忘れることが幸せではない」というところまでは気づきます。光が差し込む演出、すごくきれいなんだよね~大好き。

それから、映画ではラストにエリザベスがベルベットルームから出ていきます。
この描写は、映画作成スタッフによる「自己犠牲に対して思うところがあるぞ」というメッセージかもしれません。
彼女がいつか、永遠にニュクスを封印し続ける理さんを救う手段を見つけてくれますように。

約束の日

3月5日は、P3を好きな人にとって特別な日ですね。
どうやらうまくいったとしても記憶を失うことになりそうだけど「それでも絶対に思い出して卒業式の日に屋上で一緒に桜を見よう」と約束する日です。

映画でもここの描写は本当に美しい。舞い散る桜の花びらが視界に入り、答辞を放り出す美鶴さんと、式の中立ち上がるメンバーの姿が印象的で。「大切なのは世間のルールを守ることではない」という強烈なメッセージも含まれているように感じました。

せっかく思い出したのになって、メンバーの気持ちを思うとつらいですね。
理さん視点とメンバー視点とで、大きく結末への満足度が変わると思う。ゲームのときには主人公視点でいられるけど、映画になると、やっぱり喪失を意識させられます。

エピソードアイギスは、私にとっては蛇足ではありません。

上映中と上映後の周りの様子

最後それ!? って感じですが話します。

まずねぇ、左隣がカップルの男性のほうだったんだけど、4章のすごく大切な語りのシーン(みんなが結論を出して、約束の日を決める場面)でビニール袋をごそごそして食料を漁って食べ始めてですね……「今!? 今空腹を満たす必要ある!?」ってすごく思った。
その方はどうやらあんまりP3知らないっぽくて、2章が終わった段階で「よくわからない」って言ってたんですよね。彼女がP3ファンでついてきてあげたのかな。
だから途中で寝てもいたし、大事なシーンでごそごそもする。作品の映り方は人それぞれだって痛感しました。

終わったあと、右隣の男子たちの一人は「俺の明彦がカッコよかった」って言っていました。石田様発言をしていたほうではない子です。石田様発言の子は「明彦はカッコいいよ」と賛同してました。
思わず吹いてしまったんですが、気づかれてないといいな……
なんなの、ゆかりがかわいいとかじゃないんですね。自分の中の偏見に気づけたわ……ありがとう。

それから、階段を下りているとき、女性の二人組は「ゲームやりたくなったわ~」『ポータブルじゃないやつ!』とハモっていて笑った。わかる~~~、つまりFesってことでしょ???? わかる~~~~!!!!! と階段下りながら心の中で同意した。

まとめにかえて

一挙見、これまでに何度か試みましたが(ブルーレイは全部持っている)、自分でしようとするとなかなか難しかったので、こういう機会を設けてもらえてよかったです。
改めて観ても、P3のアニメ化は成功だったなぁって思います。

そして石田さんにも会えてハッピー! よい体験でした!

コメント