インセプション

FEEL

2010年/アメリカ合衆国・イギリス/148分/監督・脚本:クリストファー・ノーラン/主演:レオナルド・ディカプリオ

以前から気になっていた映画。長いのでなかなか観られなかったのだけど、2日に分けるという手段を使いました。

夢を操るという設定が面白いなと思っていたわけですが、観た結果、特に心を揺さぶられることはなかったです。でも面白かった。展開を楽しむエンターテインメントの映画だなという印象。
簡単に感想を残しておきます。

ずっと「なんで?」って思っていたのは、コブ(ディカプリオ)が潜在意識に抱えているモルの存在を、あまりにもみんな軽視していること。いや、めっちゃやばくない? 危険な作戦を遂行するのに、どう考えても不適切でしょ。モルの存在があっても、コブの腕は依頼するに足るということなのか?

で、そのコブが激昂するタイプというか、まぁ潜在意識にモルを抱えているので当たり前なんだけど精神不安定なのも気になっていた。いやいやいや、なぜみんなこの人と一緒に仕事するんです?? 自分が家に帰ることしか考えていないが? 大丈夫??

終始、モルの存在に振り回されながらも、夢の中の変幻自在な世界を観ているのは面白かったです。第一階層で車が落下すると第二階層で無重力になるとか、そういう描写も面白かった。映像はとても楽しめました。
アイデアを植え付ける「インセプション」という行為も、普通にありうるなと思って観ていました。

夢から出たくないモルに「ここは現実じゃない」というインセプションをしたから、現実のモルが自殺してしまったという話は悲しかったですね。
でも、夢から出たくない時点で死んだも同然なので……どのみち避けられなかったんじゃないかとも思います。
「夢は、現実の中で戦ってこそ意味がある」のです(by少佐@攻殻)。まぁ、戦う必要はないと思うけれども、甘い夢の中にただたゆたっていることを選ぶなら、人間の体を持って生きる意味がないからね。

サイトー(渡辺謙さんだったのでびっくりした。かっこいいなぁこの人)が、長い時間を虚無で生きていたのに、起きた瞬間電話かけてたのには感動しました。あーこの人、本当に意志の人なんだって思って。「死んだって約束は守る」と言っていたのは本当だったんだと思って。私が一番感動したのはここだった。

それからラスト、コマが止まるか否か、というところで終わったのも余韻があってよかったですね。
これは夢か現実か、という点を、視聴者に判断させるつくり。

今後も私は夢を夢として楽しんで、現実でも楽しんで生きていきます。

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