ミギとダリ

FGO

原作は未読で、アニメを観ました。気になってマイリストに入れていたものです。
観終わってからけっこう経っているので、覚えている範囲で書いていきますね。

率直に言って面白かった!
『坂本ですが?』があまり合わなかったので(こちらもアニメを途中まで観ていました)、どうだろうと思っていたのですが、この作品は好きでした。

原作者の方が亡くなられたのは知っていて、観終わった直後は「ああ、残念な方を失ったな」と思っていたのですが、今は、「この世でやりたいことは終わらせたのかもしれない」という気持ちでいます。もちろん無念はあったでしょうけど、私だったら、こんなに面白い作品を書けたのなら、やりきったと思えるかもしれない。

私の今までの経験内だとジャンル分けできない作風の作品で、シュールコメディかつドシリアスという印象。両立すんのかそれ? と思うけど両立していた。奇想天外な発想や展開に笑わせてもらいつつ、感動もできました。なんならホラーサスペンスもまざってるよね。このニュージャンルを生み出す力がまず素晴らしいなと思った。

キャラクターも全員個性的(すぎる)。
ミギとダリも、最初「え、こわい」とすら思うくらい個性的だった。あの舌出す顔はなんなんですかね……それも最後には愛おしくなっていたけれども。

好きだったキャラクターは老婦です。かわいい。
ジャンバラヤとかバッドボーイとか、画面の前で一緒になって言っていました。
三石さん、ホントに素晴らしい声優さんになったなぁ。

朴さんもめっちゃ怖かった。ラスボス。
赤ちゃんからやり直しさせるとか、そういう狂気もこわかった。こわいけど、コメディ感もあって情緒おかしくなる。

あとみっちゃんも好きでした! もはや唐突に幽霊まで混ぜてくるとは思っておらず、度肝を抜かれましたが、なんんかもう、みっちゃんの幽霊が出てくる頃にはもう何でも受け入れられる体になっていましたね。

それから、村瀬くんをダリに配役した人はわかっているなと。
やっぱり女役をやらせて(女装させて)バレないのは、今はもう彼しかいないのでは? と思うので。
堀江さんも、ミギの明るさに合っててよかったと思います。

好きだったシュールコメディは、老父に肩車してもらうくだり。ミギとダリで重さを相殺して持ち上げてもらうっていう。
終盤、あのときのことを伏線にするとは思ってもみなかったけど。

老父と老婦が「二人いる」ってことを把握していて、でもクリスマスまで知らないふりをしていたっていうのも好きだったなぁ。二人の個性をちゃんと見抜いてあげていたの、ミギとダリにとってはとても嬉しいことだったと思うから。

ずっと二人で一人だったミギとダリが、最後に別々の道に進むことを示唆して終わるっていうのもよかった。
双子だろうと、同じ人間はいない。みんな個性がある(ありすぎる)っていうの、いいよね。

ワンクールできれいに話が終わっていたのも拍手喝采でした。
いいもの観たな。面白かったです!

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